長距離の依頼も承れそうです!
令和3年6月の運搬実績は下記にてご報告させて頂きますので、ご興味を持たれた方はご一読ください。
さて、「資源回収業で長距離を依頼するいみが解らない!」と感じる方もお見えですので、これまでに依頼のあった実績をご紹介させて頂きます。
(例によりコンプライアンスの都合上、お客様の特定に繋がらないために写真などの詳細は載せません)
もともと本社や主力の工場が豊橋市のお客様となりますが、近隣の県で支店や工場を構えられている方の一例です。
大手自動車部品製造工場の下請けとなりますが、やはりライバル会社への情報漏洩を気にされての依頼でした。
理由として、使用しているインクや素材といった原料の仕入れ先を含めた情報を特定できれば、完全にコピーをした同様の製品の見積もりを作成ができ、ライバル会社が取引先の工場へ飛び込み営業をおこなえるためです。
結果として、情報の漏洩を取引先も疑い、仕事を奪われなかったとしても、自社の信用は必ず落ちてしまうという図式のようです。
逆にライバル会社は、同様の製品を用意する技術もあると認識さえしてもらえれば、何かのきっかけでお声がかかるという先を見越した行動となります。
そしてお客様は自社の信用は落ちることはあっても、情報が漏れた時点でメリットは全くないため、工場の近隣の保証の無い業者へは依頼できないとの判断で弊社へ依頼があり、三重県、岐阜県、静岡県の各工場へ赴き、それぞれの情報の入ったコンピューターや基盤を積み込み、帰社するというものでした。
中にはお客様の情報を守るため、パソコンのハードディスクを取り出し、ドリルで穴を数か所開けるという手の込んだ段取りをお客様が行い、さらには弊社トラックへ積み込んだ後、トラックの上でユニックパルで圧し潰し、変形をさせて運搬する会社もございました。
実際に耳にしたのは、原型のまま積み込みをおこない、スクラップ価格より少々高値で売却できる業者へ転売(ハードディスクの回収が目的のため潰さない)したために、海外へパソコンを輸出され、機密情報が漏れた会社もあったそうです。
また、運送会社を利用すれば安価でできると思われますが、機密品を取り扱っているという認識の無いドライバーの場合は責任感も薄く、さらには荷物を基地以外の場所でも受け渡しを行っているところを目撃したことはありますので、絶対に漏れないという保証はありません。(弊社でも絶対はありませんが、認識している分だけ警戒はしているため漏洩確率は全く違います)
話は戻りますが、積み込みを終わると、現地スタッフが写真を撮影し、運搬となります。
帰社したトラックは自社で撮影をおこない、荷下ろし後の状態まで撮影を行いました。
最後は写真データを含めたDVDと廃棄証明書を添付し、お客様のお手元に届けて終了となりました。
ちなみに廃棄証明書とは、処分を適正におこなったことを証明するための文書となりますが、産業廃棄物で取り交わされるマニフェストと違います。
マニフェストは本来であればいわゆる「ゴミ」という感覚の不要な物を逆有償で処分代金を支払い、中間処分施設まで運搬をおこない、中間処分場で加工をおこなった末に、的当な処分場へと搬入されたことを証明する物です。
しかし、廃棄証明書は再生可能な資源を、場合によっては減価償却が終わっていない設備などを、処分する際にも多用されます。
つまり、感覚でいう「ゴミ」か「資源」かという依頼者の認識の違いとなり、大手自動車製造工場をはじめ、様々な企業が廃棄証明書を取り通わせております。
もし上記の内容をご一読いただき、該当するケースの処分品がございましたら、弊社ホームページ(info@sakuma-recycle.com)のお問合せフォームよりご相談ください。
ちなみに料金設定は、1時間5,500円もしくは10分1,100円のトラック使用料(人員1名)、燃料、人件費の他に高速道路の利用料金となります。
さて、今回の長距離と至った事例ですが、弊社の2tトラックのボディの痛みが激しく、数か月もの間をネットで良い出物を探しておりました。
やっと見つかったのは「新品同様2tボディフルセット88,000円」なるもの。
ただ、受け渡しは福岡県太宰府市ということもあり、片道およそ900kmというトラックではこれまで運転したことのない長距離でした。
とりあえず先方での到着時刻と積み込みのことを考慮し、山口県にて2泊の宿を予約し、トータル1980kmの旅となりました。
結果として平均660km/日の移動ですが、観光会社のバスのドライバーは一日の移動距離が500kmを超過する場合、ドライバーが2人必要となるそうです。
往復の距離数が合わないのは、途中で立ち寄らなければならない所があったためですが、引き取り業務であれば真面目に寄り道はおこないません。
また実際にご依頼を頂いた場合は、飛散防止と外観から特定できないようにシート掛けもおこない、さらにロープを上から掛けて風圧によるシートの剥がれも防止しますのでご安心ください。