事務職の方の事務機器撤去について
一括りに事務職の方とはいえ、普段からスポーツジム等へ通い、筋力の有る方は別として、荷物搬出のコツを投稿します。
当社では常に事務用品や事務機器の処分依頼を承り、お客様の事務所の不要となった器具などを撤去しております。
特にお盆前やお正月前のような、大掃除をおこなう時期にご依頼が増えますが、中にはお客様がご自身で屋外まで搬出し、弊社が積み込みをおこなう時に見た気になる点をご紹介させていただきます。
普段から重たい荷物を持ちなれていない方に多いのは、持ち上げる時のコツを知らない事で、腰を痛めたり、負傷したりすることです。
例えば昔のスチール製の事務机を運び出す場合をご説明させて頂きます。
現在の机に比べ昔の机は10kg以上重く、体力の無い人では一人で持ち上げることはできません。
そこで二人ならば簡単に運び出せると思いますが、実は引き出しの有る側を持つ人は結構大変な思いをします。
古いスチール机の自重が50kgとして(最近のは40kg弱ほど)二人で持ち上げれば一人25kgほどと思いますが、引き出しの無い方を持つ人は15kg弱で、引き出しの有る方は35kgほどと、かなり偏った重量となります。
また、重さ的には持ち上げられると思いますが、二人で持ち上げた場合、机の補強部分や引き出し部分が足に当たるため、どうしても身体から離して持たなければならず、体感では実際の重量よりも重く感じます。
ここで重量物を持ち上げる際のコツをお伝えしますが、自分の重心(だいたいおへその辺り)になるべく近づけて持ち上げる事が、一番楽なポジションとなります。
小さくても重たい荷物が地面に置いてあった場合、通常前かがみになって持ち上げると思いますが、この場合は身体の重心から離れた位置で持ち上げる事になり、ぎっくり腰になりやすい持ち方と言えます。
普段から重量物を持ち上げている人は、両足を大きく開き、膝をしっかりと曲げてお尻を低くします。(イメージは重量挙げの選手)
上半身は寝かさず、できるだけ立てた状態で荷物を両腕で掴んだら、頭の中で「今から持ち上げるぞ!」と念じてから、上半身ではなく脚力で持ち上げるイメージで立ち上がります。
この持ち上げるぞ!とイメージするだけで、ぎっくり腰になる確率はかなり下がることと、身体の中で一番大きな筋肉の脚で持ち上げる事で、身体的な負担を減らし、長時間労働にも耐えられるようになります。
また、我々が机を運ぶのであれば一人で持ち上げる事が多いのですが、机を立てて机の天板を体に密着させる形となれば、一番重心が近づき移動も楽になります。
二人で持ち上げた場合では足に当たったフレームも、持ち上げてしまえば足に当たる事も無く、移動もスムーズに行えます。
また、机の下部は軽く上部の方が重たい構造となっているため、重たい天板側が身体に近くなる方が余分な体力を使わずに済みます。
他にもロッカーといった大きくて重たい荷物は二人掛かりの方が楽ですが、台車等を使用すると良いでしょう。
実際のところ持ち上げて搬出する場合、移動中に死角が多く、壁や手すりにぶつけてしまい、壁紙が破損する事も多々あります。
手すりの無い台車ならホームセンターへ行けば2000円~4000円ほどで購入できます。
身長ほどの高さのロッカーを搬出する場合は、ロッカーを倒す位置の中心付近に台車をセットし、側面が下側(台車側)になるように横倒しにすると出入り口も通りやすくなります。
一点注意することは、扉の蝶番側が上になるようにしないと、敷居を通過する際等の振動で扉が開き、建物に傷をつける事もあります。
台車がある場合、机も逆さまにして天板が下(台車側)になれば移動は楽です。
机の引き出しはローラーが付いており、出し入れがスムーズになる構造をしておりますが、天地を逆にするとローラーが利かなくなり、引き出しが飛び出る事も少なくなります。
もし建物を傷つけたくない場合、引き出しや扉を養生テープでしっかりと固定し、毛布やカーペット等を被せ、搬出する事をお勧めします。
ただ、これまで記載した内容はあくまで一階部分の事務所等です。
二階部分の事務機器を処分する場合、上げ下ろしはすべて人力となり、体力勝負となるかと思います。
これを読む方が経営者や管理職であった場合、搬出作業で従業員さんが怪我や病気(今の時期ならば熱中症)の心配もあるので、不慣れな方に無理な作業をさせない様にお願いします。
ここで過去に事務機器を弊社が搬出した例を以下に挙げます。
税理士事務所の机やロッカー等を4tトラック1台分という量を、建物の2・3階から搬出し処分した件です。
弊社のクレーンは2階部分までしか届かないため、建物の真横にトラックを駐車し、窓から道具を搬入しました。
窓枠を傷つけない様に、事務機器を窓枠より高く積み上げる台を用意し、窓からクレーンで搬出をおこない、まずは二階の事務機器をすべて搬出しました。
続いて三階の事務機器を作業人員二名で二階まで降ろし、先ほどと同様に窓から搬出して作業を終了したのですが、作業時間はおおよそ3時間ほどで、購入金額は1万円ほどだったと記憶しております。
内訳は、金属くずの購入代金が4万円ほどで、作業人件費が3万円となり、差し引き1万円のお支払いという内容です。
金属くずの購入金額はスクラップ相場により金額は変化しますので、お気軽にお見積りのご依頼をください。
近々では建築系の移転する前の事務所の備品処分のご依頼を頂いた例を以下に挙げます。
一階部分が事務所で二階部分が住宅だった物件ですが、建物の側面にも処分品が多々あり、弊社4tトラック二台と2tトラック一台で引き取りとなりました。
4tトラックは重機の様なアタッチメントの付いたトラックと、ユニッククレーンの付いたトラックです。
まずクレーンでボックスを吊り上げ、建物を傷つけない様に細工をおこないベランダ付近へボックスを配置し、二階部分の不用品をボックスへ投入しました。
この作業は、通常の他業者であれば建物の真横にトラックを駐車し、ベランダや窓から投げ落とす光景を見たことがあると思いますが、その作業では積み荷を落とした衝撃で散乱する可能性があり、周囲の迷惑にもなりかねない事から、ボックスを用意し荷物を安全に排出し、トラックのボディへ積みなおしました。
結果として居住部分の搬出物はボックス二杯分となり、廃棄物となる荷物を先にトラックのボディへ積み替え、次に再生資源をボックスへ投入し、二階部分の撤去を終わらせました。
ちなみに今回三名の作業者が入りましたが、この量を人力で階下へ運び出した場合、転倒などの恐れもありますが、作業時間もかなり掛かったと思われます。
続いて一階事務所部分の搬出作業をおこないましたが、やはり廃棄物となる荷物が多く、途中で4tトラック一杯がゴミで溢れそうになり、重機のようなアタッチメントで圧し潰し、体積を減らした後でさらに積足しを二回おこないました。
結果、14㎥はあったであろう廃棄物を8㎥まで減容でき、処分費用は10万円ほどだったと記憶しております。
他にも再生処分に有料となる小型家電がボックス一杯と、高さ80cmほどの金庫も処分をおこない、作業時間は移動も含めて4時間ほどでしたが、ボックス二杯を積み込むスペースが確保できず、翌日に廃棄物の運搬とボックスの撤去へ訪問しました。
金額は三名の作業者半日分と、廃棄物の処理費、小型家電の手数料、金庫の運搬処分費から、金属くずの購入費を差し引きし、請求額が税込み合計20万円弱となりました。
ちなみに廃棄物を普通にトラックへ投げ込んで、14㎥の処分代金を請求された場合は、廃棄物の処分費用だけで17万円ほどとなり、そこに運搬費用が加算されますので、かなりお値打ちになったかと思います。
他にも軽くて体積だけあるような廃棄物の場合、圧縮できる可能性があり、その場合はゴミ収集車での運搬もできます。
今回のように、弊社にすべて撤去をご依頼頂ければ、同業他社と比較してもメリットをしっかりと出せるかとおもいますので、お気軽にお声がけください。