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シュレッダーくずの処分でお悩みの方必見!

シュレッダーくずの処分でお悩みの方必見!

2020-07-04

最近お問い合わせが多い「シュレッダーくずの処分ができますか?」という内容ですが、再生資源として荷受けできるシュレッダーとできないシュレッダーがございます。

下部に本当にシュレッダーにかけなければならないのか?についても記載しますが・・・

何が違うの?とも聞かれますが、そもそも再生紙として再生する工程を分かりやすく説明しますと、圧力釜で溶かし、さまざまな色(インク)を使用しておりますので、薬品を使い再生紙を白やニーズに合った色紙の材料にします。

その後、繊維の溶けた液に糊を混ぜ、乾燥させて再生紙へと加工しますが、最近のシュレッダーはかなり細かく裁断されるので、繊維が短くなり質の悪い再生紙となるため好まれません。

最近は古紙の需要もかなり少なく、相場も下落したことで弊社の販売先も、新規取引の場合は荷受け拒否をするほどです。

そして各事業所はコンプライアンスの関係でシュレッダーにかけ、再生資源として扱えるコピー用紙も、産業廃棄物として処分を余儀なくされています。

とはいえシュレッダーにかけた紙くずの体積はかなり大きく、処分費もばかにならず、弊社の様な古紙リサイクルヤードへ何件も電話で確認をされているようです。

しかも雑誌のような低品質扱いの古紙にシュレッダーを混ぜると、製紙メーカー以外にも喜ばない工程があります。

弊社の販売先の業者では、1.2t~1.4tほどの塊となるようにプレス加工をして、番線で緊縛して保管、積み込み作業をします。

その際の移動では、力強く挟むクランプというユニットのフォークリフトを使用しますが、力の掛かりの弱い部分にシュレッダーが混入していた場合は、塊が崩れ、再度プレス加工をしなければならない事もあります。

少し前まではシュレッダーも売り先に荷受けして頂けましたが、最近確認したところ「できれば荷受けしたくない」との事なので、弊社としましても、一定の条件を満たしたシュレッダーだけを荷受けすることとします。

写真の様なシュレッダーが使われだした頃の短冊型は、紙の繊維が長い物も含まれるので再生できますが、小さく裁断する(参考:幅3mm×長さ20mm)ような物は産業廃棄物とさせて頂きます。

ちなみに再生資源であれば、弊社へ搬入いただければ無償回収とさせて頂きます。

また、産業廃棄物の紙くずとなる場合ですが、処分業者への処分代金と弊社の運搬費が発生するため、ある程度高額となることをご理解いただき、一度ご相談ください。

さて、冒頭に本当にシュレッダーをしなければならないのか?ですが、なぜシュレッダーをするのかは個人情報の漏洩や、企業の情報等が盗まれる心配もあり、現在では弊社もコンプライアンスに関わる契約も交わしております。

しかし、本当にシュレッダーを掛ける必要があるのでしょうか?

例えば弊社へ機密情報を記載されたコピー用紙を持ち込まれたとします。

その際、全く告げられず再生資源として持ち込まれた場合、雑誌等と一緒のBOXへと投げ込まれ、4tトラック一車分が溜まると、販売先のプレス加工をする工場へと搬入しますので、長くて1週間は弊社へ保管することとなります。

しかし、「機密情報なのでよろしく」と一言告げられた場合、投入用の小さなBOXではなく、保管するBOXコンテナの下層へと並べ(投げ込むと緊縛処置の紐などがほどけ、風などで舞い上がる恐れもあります)必ずその上に雑誌をかぶせ、人目に付くのを避けます。

また、搬入先ではBOXコンテナのまま雑誌保管場所へと移動し、雑誌の山へ回転するアタッチメントのついたフォークリフトで荷下ろしをします。

その後は緊縛処置の紐を機械でほどき、そのままプレス加工用のベルトコンベアで投入されるので、ほぼ情報が漏洩する可能性はありません。

なぜそう言い切れるのか?とツッコみが入りそうですが、例えばA4コピー用紙500枚入り5セット入った箱詰めの重さは約10kgだそうです。

弊社の搬入する雑誌の重量はその都度増減しますが、おおよそ1t(1,000kg)~1,5tとなり、搬入する雑誌1,5tの中の数枚が機密情報だとした場合は、探し出すのも困難な作業です。

しかも情報を盗もうと試みる方が仮にいたとしても、その比率で例えるのならば「とある山に落ちている一番大きなどんぐりを見つけてください」というミッションを遂行するような確率となります。

とはいえ確率は0%ではありませんが、仮にシュレッダーにかけた場合、機密事項なのでシュレッダーにかけたわけで、シュレッダーを持ち帰ることができれば、そこに機密情報が隠れているということになります。

ある意味、重要な情報がこのビニール袋に収められていると、注意を集める結果となりかねませんよね!

とはいえすべては再生資源を回収する業者の希望的観測からの発言でした。