いつ購入したのか、それともスクラップで搬入された事務用品なのかも分からない、そんな事務機器をず~っと使い続けてきました。
なんとなく重い雰囲気と、食器棚や壁掛けの棚に重たい荷物が所せましと並ぶ、事務机で仕事中に大地震が起きれば、間違いなく大けがをするであろう配置でした。
お客様への清算も、領収書ではなく判取り帳へサインを頂きますが、机の横の椅子に座り、横目にサインを記入する配置は、常に転換を考えておりました。
まずは棚の上に積み上げるのをヤメる、ごちゃごちゃと荷物を置かない、お客様や銀行員の営業さんも座って向き合え、カタログなどを広げて見られるスペースがあればと考えました。
手がける時期もしっかりと見てもらい、ゴミ箱の色まで教えてもらい、通常の買い取りのお客様はカウンターでの清算が可能となり、お客様や地元の皆さんが話に来店した際も、立ち話ではなく、仕事の邪魔にならない位置で、ゆったりと気遣いなく話せる雰囲気を目指しました。
壁や床まではまだ手が回っておりませんが、入口に観葉植物も配置して、かなり明るい雰囲気になったかと思いますので、皆様お気軽にお立ちよりくださいませ!
写真ではカウンターの陰に隠れてますが、テーブルとイスも新調しました。
事務机の椅子だけまだ届いておりません!
店舗、事務所、工場、販売店など、新たに事業を起こす方へお知らせです。
業をおこなうにあたり、必ず出るのはゴミやスクラップといった不要品です。
開業まではお店であれば販路の確保、事務所であればレイアウトや将来的な予想を立てた構想に基づいたシュミレーションはおこなう事でしょう。
しかし、意外と盲点なのが廃棄物や不良品・不用品等の扱いをしっかりと決めておらず、途中で気づいて慌ててレイアウトを決め、処分会社を探す、もしくは過去の取引先(修行先)の業者を指名するなんてことがほとんどではないでしょうか。
意外と知らないのは大きな処分会社へ依頼をすれば間違いない!と思っていたけれど、実は余分な経費が多かった!なんてこともよく耳にします。
大量の荷物を扱いなれている業者、重量物を扱う業者、小ロットでも頻繁に回収する業者、日にち指定でチャーターを主とする業者など、依頼先の得意分野は様々です。
しかし、新たに起業をする場合、経営者の知人に相談する、ネットから探す、頭の片隅に名前を憶えていたので依頼する等、業者の当ては様々です。
では自社の規模に合っているのか?排出状況で追加の経費が掛かっていないか?ネットの1ページ目の上部に紹介されていたので信用があるのか?など、これらの心配事を払しょくできるほどの新規取引で、安心できる業者と巡り合う可能性は低いのではないでしょうか!
農家の方の廃棄物、漁業の方の廃棄物、店舗の廃棄物、町工場の廃棄物、という様に業種は様々な分、排出される廃棄物等は多く、処分業者の許可申請した取り扱い品目により、排出される全ての品目を処分できるとは限りません。
その場合は処分業者を複数社と取引をするか、排出物を全て処分できる業者を探し出し、お付き合いするかという流れとなります。
廃棄物に限らず、再生資源も同様に、紙専門のヤードや金属専門のヤード、再生プラスチックのヤードといった具合に、様々な業者がある中で、有名だからと選択した業者が難ありだった!なんて事もあり得ます。
紙専門の業者へ依頼したから経費が安く済む!と思っていても、引き取りに来てほしいタイミングで来てくれない。
金属専門で高価買取を謳い、調べたら最高値だった業者へ引き取ってもらったところ、重量が少なく計上され、購入価格が実は安価だった。
再生できるプラスチックなのに、廃プラスチックの扱いで処分費用を取られていた。
こんな事は多々耳にしております。
まず初めに弊社へご相談頂ければ、最善となる様にシュミレーションをおこない、弊社では役不足となる依頼案件であれば、弊社の取引先で信頼を置ける専門業者をご紹介する事も可能です。
また、現在の取引先が健全な運営をしているか?など、分かる範囲でご相談に乗る事も可能です。
新規事業所の工場であれば、機械のレイアウトからどの位置に、どの様な保管方法で廃棄物やスクラップの保管方法があるのか、これまで見てきた多くの事業所のレイアウトを参考に、ご提案する事も可能です。
ぜひ一度、お気軽に弊社(info@sakuma-recycle.com)へご相談ください。
資材置き場倉庫代わりに使用していた海上コンテナと、大型トラックのウイングボディの処分依頼事例です。
お見積りの計算上では、海上コンテナのみの処分では買い取り、ウイングボディのみの処分では処分費が掛かり、2台同時処分では安価ですが買い取りと査定させて頂きました。
場所は豊田市と岡崎市の境目辺りで、弊社からですと乗用車で1時間15分とカーナビで表示される距離でした。(トラックでは1.5時間かかります)
現物の海上コンテナは側面の一面分は切り取られており、補強の角パイプが2本柱として溶接されておりました。
また、ウイングボディの後部の観音扉は無く、ウイング部分はシート生地で、下のアオリ部分はアルミ角を約500mmほど積み重ねたタイプですが、一面のみアルミアオリが取り外されておりました。
設置状況は道路側にウイングボディが有り、奥へ20mほど入った所に海上コンテナが設置されておりました。
撤去日はお客様のご希望により、お盆の連休前最終日であったため、お見積書では作業員1名で分断作業をおこない、分離後大型トラックを手配して4ブロックを運搬する流れでした。
ただし、先にも記載した通り、連休直前だったため、荷下ろし先が終業してしまうと大型トラックへ積み置きはできないため、急遽作業員を2名に増員し、分離作業の目途がたつまで作業者を追加しました。
作業者は6:30に出発し、8:00には作業が開始できるように用意を行います。
大型トラックは9:00に現着するように手配しており、それまでにウイングボディを中央付近で分断します。
本来であれば海上コンテナのみの排出ならば、海上コンテナ運搬車両を手配すれば済むところですが、ウイングボディも処分となると通常の運搬車両では搬出ができないと判断し、分断することになりました。
ちなみにウイングボディの大きさは長さ10m、幅2.5m、高さ2.5mですので、運搬車両もアオリの有るボディでは幅が足らず、取引先の重機運搬車両を丸1日チャーターし、4往復の運搬費も少額ですが安くすることができました。
今回の現場は雑地で、電源や水道も無いため、発電機を持ち込み、電動工具で切断を予定しており、ウイングボディがフェンスギリギリに設置されていたため、手始めにフェンスから離す移動から始めます。
現地フォークリフトをお借りして(無ければ弊社から搬入します)ボディの片側を持ち上げて引きずり出し、中心部付近に角材を2本敷き、シーソーの様に中心部分を持ち上げておきます。
ウイングボディの切断は、作業者1名がアルミアオリを取り外し、もう一名が切断作業をおこないます。
切断順序はまずウイング部分のシート生地をカッターナイフで切り、次いで鉄枠をレシプロソー(電動のこぎり)で切断していきます。
天井中心の補強パイプは切り進めると強度が無くなり、下がり始めるため、レシプロソーの刃入れ方向を間違えると噛んでしまい、切断できなくなります。
よってある程度強度が不足しだしたところで、下側から切り上げていきます。
上部が切り離されたところで、次に床を切断していきますが、丸鋸を使用して刃の届くところまで全て切断していきます。
今回の床材は木製だったので、縦根太を切断しやすい大きさに、縦根太上部の木も切断し、開いた作業窓からレシプロソーで鉄製の縦根太を切断していきます。
すると最初に角材を敷いていたため、ボディの前後部分は下がり始め、レシプロソーの刃が切断しやすくなります。
ここまでの作業をおこない、現地付近で待機していた大型トラックを呼び出し、弊社のユニッククレーンで吊り上げ、積み込みをおこないました。
今回のドライバーさんは緊縛処置ができない方だったので、弊社にてラッシングベルトを締めて固定し、1台目の出発は当初の予定通り9:00ほどでした。
1台目の大型トラックが戻るまでの1時間で、もう半分のボディを吊り上げて準備を進め、その後海上コンテナの切り離しのため道具等の準備に取り掛かります。
海上コンテナの天井部分から切り始め、側面を切り終える頃に大型トラックが戻ってきたので、ウイングボディの後部を積み込み、2車目が出発したのはおよそ10時半頃です。
弊社の作業員1名はここで発電機および有線の電動工具を全て積み込み、帰社させました。
残る1名はユニッククレーンを移動し、海上コンテナの片側を持ち上げ、中央付近に角材を敷き、切断作業に備えます。
海上コンテナの下は鉄製の横根太しか無く、ほとんどの作業を丸鋸で切断できます。
ただし、クレーンでの吊り上げのための穴を天井部分に開けるため、ベビーサンダーを使用して前後両方に4か所ずつの穴を開けていきます。
11時半頃に大型が戻ってきたので、3台目を積み込み発車させますが、荷下ろし先が昼休憩のため、13時までは荷下ろしができないため、休憩を挟んでもらいました。
ちなみに私は4台目の海上コンテナの半分を弊社ユニッククレーンへ積み込み、大型トラックへ移し替えられる場所まで移動し、切断作業をしていた場所の掃除を始めます。
この頃に施主様が進行の確認に来られたので、現状を見て頂くとともに、掃除の完了状態の説明をおこない、最終チェックは必要ないとのお言葉を頂き、お見送りをしました。
また、最初に切り離したアルミアオリも半分に切断し、海上コンテナの中に積み込み、全て搬出準備もこのタイミングで完了しております。
最後の大型トラックは13時半前に到着し、慣れた手つきで4車目を積み込み、搬出作業を完了しました。
そしてバッテリー式の電動工具を全て積み込み帰路につき、帰社をしたのが15時半頃です。
1人で切断作業を予定し、お見積書を作成していたため、今回の追加作業者の往復に係る移動費用は全額弊社負担とさせて頂き、お客様への廃棄費用を金属くずの売却益で賄い、請求額は無料となりました。
ちなみに今回のお取引では、施主様に気に入っていただけた様で、事務所前のボディならびに、田原市の倉庫にあるボディも廃棄予定だそうで、今後もご依頼を頂けるそうです。
弊社との位置関係によっては、スクラップとしてでも買い取り可能になります。
是非とも廃棄をお考えの海上コンテナやトラックのボディ、貨車のコンテナ等がございましたら、お気軽にお問合せください。
資源回収を開催する団体様と助成金を管理する役所の方々へ
今回の内容は下記の通りとなりますが、過去の状況から現在の仕組みまで、過去40年近い営業実績からなる知識を含め、投稿したいと存じます。
お時間の許す限り、ご一読いただければ幸いです。
テーマ
1.過去の資源回収~現在までの流れ
2.助成金の金額を含む様々な立場の理想のかたち
3.まとめ
ということで、これから記載する内容は、佐く間商店有限会社の起業以前(投稿者48歳が児童だった頃からの思い出も含める)からの体験談をもとに、書き込む事実に基づいた投稿です。
1.過去の資源回収~現在までの流れ(学校の資源回収をメインで書き込みます)
私が小学生だった頃の古紙は、現在よりもかなり相場が高く、地元の小学校で資源回収を開催すると、一度に集まる古紙はおよそ30tほどでした。
弊社会長から聞く話によると、一度の資源回収で弊社が買い取りをする金額は、当時10万円~30万円は当たり前だったそうで、年間にすれば30万円~100万円はPTAの特別会計の収入があった事になります。
確かに現在よりも、自動車を利用する台数は少ないかわりに、児童や生徒が人力でも持ち寄り、集積場所は常に大勢の方が集まっていたと記憶しております。
当然、資源回収の真の目的は買い取った金額を特別会計として、各団体は有効活用する訳で、さまざまな物品や備品の購入に充てられたかと、安易に想像できます。
これは、税金で賄った場合では、欲しいから直ぐにもらえる予算は無く、財源を取りつけるため、会議や市議会に挙げてもらう通常予算では、かなりの時間が経過するか、予算が充てられない可能性もあるからです。
また、資源回収の表立った目的は、地域に資源を大事にする心を養い、分別の必要性や意義を理解してもらう事もあります。
40年前には児童や生徒が当たり前に関わり、回収を手伝った地域が、現在では授業時間の減少に伴い、PTA(大人たち)だけで集荷している団体が増えております。
現在でも児童や生徒が手伝っている地域と、PTAだけで集荷している地域では、いくつかの違いが出ており、資源回収の本質がかけ離れだしていると感じざるを得ません。
実際にPTAだけで集積をおこなっている地域では、以下の様な事もおきております。
良い点
・事故や怪我がおきにくい
子どもが地域を往来しないため。
・開催時間を管理しやすい
現在の役員はスマホで状況のやり取りができ、応援要請もできるため。
・参加者の出欠や集荷状況の把握ができる
集荷中ではなく個人判断で帰宅している方も過去にはおみえでしたが、全員が集積場所に集まっていなくても、連絡が取りやすい。
・有事の際に代表の判断で対応しやすい
悪天候時や事件事故により、対応を求められる際に、連絡がつかない要員はほぼいないため。
悪い点
・集積時間を守らない
チラシや回覧板で告知して、集積が終わっていても、自身の都合で出してしまい、あとで役員が回収に回る。
・集積場所以外でも平気で古紙を放置するので回収漏れが出る
決められた場所以外でも平気で置き去りにする事案もあった。
・選別や分別の知識が乏しく混合して出す
資源回収の経験が無く、回覧板やチラシも読まないため、自分の判断基準で、雑多な荷物を一つにまとめ上げ、集積場所へ搬入する。
・資源とならないゴミ扱いの荷物と知りつつ平気で出す
中小企業や個人商店等の事業所が多いのですが、弊社が事業所へ段ボール回収に伺った際「これはゴミになりますので産業廃棄物へ処分費用を払い捨ててください」と説明した荷物が、地域の資源回収で出されており、回収要員の知識で判断できずに荷受けしてしまう。
(この場合、産業廃棄物を回収することはできないので、各団体の責任の下で処分をお願いしております)
・企業から委託を受けた古紙を資源回収として依頼する
本来、事業所から排出される古紙(段ボール、新聞紙、雑誌、牛乳パック、ボロ布、アルミ缶、スチール缶等)は資源回収の回収品目には含まれません。
特に助成金の対象は、一般家庭から集まる古紙をターゲットに開催されております。
簡単に思いつく内容は以上ですが、良い点ではスマホの普及が主となりますが、悪い点で特に差がつくのは分別についてと、荷物を出す自身の経験不足により、迷惑行為という自覚が無い事が手に負えません。
近年の親世代では、子供時分に資源回収に関わった方が多いため、分別がされていた事が、現在でも多少なりとも覚えている方ばかりです。
しかし、今後は資源回収に携わった経験の無い世代が、古紙を排出するため、分別の必要性も理解せず、ただやみくもに自宅の邪魔な荷物を処分するという目的となってしまいます。
理由としては、集積場所で未分別の荷物の対応をした経験が無く、その行為に迷惑をこうむっていれば、少しでも協力的になるはずですが、私一人くらい良いだろうと考えてしまいます。
実際に、買い取り単価が高額なアルミ缶を例に挙げると、瓶缶ボックスの時の様に、混合で出す方がいると、集積場所で分別を行います。
夏ではゴキブリが出たり、飲み残しのある見た目にも汚い袋を破って選別するのは、気持ちの良い行為ではありません。
児童や生徒がアルミ缶の選別作業を現在でも手伝う学校では、その親世代も同じく手伝ってきたため、混合物が排出されにくく、選別作業以前に、水洗いまでしてある率が高いのです。
そのような気遣いのできる方々が多いのは、自分の体験から襟を正し、迷惑行為に発展しない事にもつながります。
また、ゴミ出しについても同じです。
ゴミの集積場所へ資源を平気で出して、燃えるゴミとして捨ててしまう住民がいます。
これは、資源を大事にすることもそうですが、分別に関わった事がないため、どうしてよいのか分からない方が多いためだと思います。
昨年も豊橋市の資源化センターで、ゴミの排出量が増えすぎて、焼却炉が壊れてしまった事案も記憶に新しいかと思います。
ゴミの減量に努めるのも、必要性を理解しないのも、資源として守らなければならないルールも、幼少期からの教育次第だと現場で通関させられます。
2.助成金の金額を含む様々な立場の理想のかたち
上記でもありました、過去には高価買い取りをおこなっていた、資源回収をおこなうメリットのある古紙も、バブル崩壊後におとずれた、古紙の価格崩壊により、資源回収を開催するメリットが薄くなりました。
当然労力にあわないため、資源回収を取りやめる団体も出てきて、日本各地で燃えるゴミに混入する古紙が問題となりました。
およそ20数年ほど前にリサイクルブームが巻き起こり、「伝線した不要なパンストで古紙を縛りリユースする」なんて事もメディアでは取り上げられました。
不景気のためだったのか、取り上げるニュースも不足気味だったのか、リユースやリサイクルブームをメディアが取り上げると、一気に古紙の回収率が上がり、製紙メーカーの需要と供給のバランスを大きく超えて集荷してしまいました。
結果として集められた古紙も変色し、等級が下がるため、荷受け先の買い取り単価もどんどん下がってしまいました。
その頃では弊社の売り先へ、雑誌を搬入すると1tあたりの購入は-500円でした。
つまり、資源回収で30tの古紙が集まると、買い取り単価が安いため、団体へのお支払い金額は数百円程度という時期も長く続きました。
結果として、費用対効果は少なく労力の多い資源回収を中止する団体が増え、燃えるゴミの増量に拍車をかけたため、市役所は助成金を賄うことを決めたのです。
実は助成金を賄うに至るには、弊社も加入しておりました青年資源部会(以下JRCと呼ぶ)という団体が市役所へ掛け合ったためでした。
当時の資源回収でおよそ30tの集荷を引き受けた場合、弊社のトラックが3台出動し、大型トラックを含む台数は5~6台で、半日がかりの利益はおよそ5,000円程度(必要経費を含めると大赤字)だったと記憶しております。
小さな資源回収では、150円しか利益が無く、燃料費すら出ないところも多々ありました。
そんな業者にメリットの無い資源回収を、継続して引き受ける場合は生活できないことを市役所へ理解いただくとともに、各業者へ適正マージンが出るように配慮を求めるため、市長へも陳情へ伺い、当時の廃棄物対策課の課長をはじめ、JRCの会議に職員2名をお招きし、現状を把握していただきました。
そして、市役所からの回答は「各事業所への手数料を市役所が賄うことは無理ですが、資源回収を開催する団体へなら助成金として賄いますので、助成金から運搬費を各団体へ請求してはいかがでしょうか?」という答えでした。
結果として、資源回収を開催する各団体へ市役所から助成金制度が設けられ、各業者へ支払われることはありませんでしたが、雑誌の荷受け先から求められる-500円/tを回収業者が被ることが無くなったのは、私がJRCの会長を務めていた頃でした。
そして時は流れ、古紙の買い取り金額が高騰する切っ掛けが訪れます。
当時の製紙メーカーは、「契約トン数以外を購入する場合はかなり安価でなければ荷受けしません。ただし、他の工場などへ古紙を販売した場合は、その先の契約トン数を下げます」という威圧的な契約だったと耳にしております。
助成金の話が決まる以前のJRCでも、火力発電所へ燃料として買い取りができるという話まで、当時の会長がこぎつけましたが、リサイクル業者であるにも関わらず、燃料として販売しても良いのか?という立ち位置から、価値を高める流れを却下したこともありました。
話が逸れましたが、製紙メーカーの威圧的な取引も長く続かず、増え続ける在庫を管理できる倉庫も無く、入荷してもらえる約束もない製紙メーカーの態度にしびれを切らし、ついに紙くずの問屋も中国への販売ルート確保に動き始めました。
海外にも品質が良いと好印象だった日本の古紙は、瞬く間に売り先を確保し、古紙の値段も高騰しました。
結果として、高値安定を続けられたのは古紙問屋の努力と、製紙メーカーへおんぶにだっこする仕組みを見限ったことから始まりました。
また、JRCから始まり、助成金制度が確立され、豊橋市役所と回収業者のパイプができた事で、古紙リサイクルヤードとして広報とよはしにも案内されるようになりました。
その頃には、廃棄物対策課から毎年のようにご意見伺いの連絡もありました。
内容は助成金制度の見直しについてでしたが、各回収業者の意見を踏まえて、次年度の助成金の在り方を検討するためとの事でしたが、答える業者の立場によって、その返答はまちまちであったと安易に予想できる設問でした。
過去に資源回収を開催した場合の助成金対象の条件などで、開催する団体が盛り上がっていたのは、「年間3回開催すれば、1回につき1万円(年3回で3万円支給)+回収量1kgにつき全品種5円となるように年初に金額を設定する」という内容でした。
つまり、各地域で年3回開催され、大量に集荷するほど高収入となる仕組みですが、雑誌-500円/tの買い取り単価であれば、年初に5,500円/tを支給しますという決定をする流れでした。
ただし、どれだけ小さな団体で、最低数量の基準の無い助成金制度でしたので、年間100kgほどの回収量の団体でも、取り決め通りの資源回収をおこなった場合は、30,500円が入金されるため、市役所もこの制度を見直す流れとなりました。
私はこのころ国内の数か所の資源回収の助成金の情報を得られる立場にあり、他の地域では回収した1kgに27円の助成金を出しますという地域もありました。
ゴミの集積場所へ資源を出された場合、資源化センターで燃やす経費と、回収作業員等のコストを算出すると27円/kgになるそうで、それに比べれば豊橋市の仕組みはもう一つ改良の余地があったと言えます。
そのため、小さな回収量の資源回収を減らしたい豊橋市から最後に来た質問(その回を最後に意見伺いは来なくなりました)は「回収団体に量を集めてもらうにはどうしたら良いのか案はないですか?」という質問へ「集めた量により年3回の1万円支給する金額を変動制にするべきです。また、年間の回数も多いほど各家庭の処分できる回数も増えるので、集荷率は上がります」と私は応えたところ、次の年から年〇回の回収に支給される制度は撤廃され、重量に対する支給額を上げる制度を役所は選択しました。
これについては私は電話でも反対しておりましたが、翌々年から町内会や保育園等の小さな資源回収を取りやめる団体は増えました。
結果として、冒頭に書き込んだ、事業所へ段ボール等を寄付してもらい、数量だけ多くなった資源回収を開催する団体が増えた訳で、実質のゴミに出される数量が減っていると業者の報告数量を手柄に立てている市役所職員もいるかと思われます。
これについては、各地にある古紙集積場所(スーパー等にある回収コンテナ)の効果が出ているのでは?と推測され、ゴミの集積場所へ安易に出す市民の意識改革が行われたと、考えるには尚早かと考えられます。
このテーマでいうそれぞれの立場の理想のかたちでまとめるのであれば、学校のように前面に出て関わる場合は、売却益は多いほどメリットは大きいでしょう。
ただし、主催するPTAのような団体であれば、回収量が多いというのはあくまで目安であり、掲げる目標でもあります。
今年度の三郷保育園の母の会では、「過去最高を目標」に資源回収を開催しておりますが、一昨年前は資源回収を開催するメリットが薄いという判断から、資源回収を行事から外してしまいました。
しかし、リーダーシップを発揮する会長が、数字も分かりやすい目標を掲げ、一丸となって活動をする資源回収は、役員さん全員が楽しそうに取り組んでおります。
そして業者目線で言えば、近年も再度メディアによって雑紙報道をされたため、古紙の回収率が上がり、なおかつ雑誌扱いの荷物が急増し、在庫過多の状況へと陥り始めておりますが、前向きな役員さんの開催する資源回収では、採算度外視でも応援したくなります。
数年前から中国への輸出も激減し、出荷先の確保がままならない状況ですが、今後はインドへ交渉をおこなっているようで、インドのルートが確保できなければ、古紙の値上げは厳しいのでは?という見方は強いようです。
以上のことから、主催する団体、携わる職員、依頼を受ける業者と、それぞれの資源回収へのモチベーションは主催者の気構えにより左右されると考えられます。
3.まとめ
現在、再度古紙の価格破壊状況へとなりつつあり、在庫過多の問題をはじめ、適正マージンの確保も難しくなっている状況にあります。
買い取り業者の立場で言えば、単価の高騰が理想ですが、これまでもお付き合いしてきたように、皆様の回収する意欲を応援したい気持ちもあります。
しかし、資源回収を主催する団体の中には、「例年続けてきた事業なので仕方なく開催している」という姿勢の役員さんの年が多々目につくようになりました。
TPOというか、資源回収をおこなうに相応しくない服装や、荷物を運ぼうという気持ちの無い方も、はたから見ていると一目で分かります。
業者の立場からひと言申し上げますと、適正マージンの確保できない業務であれば、一分一秒でも早く帰社したいところですが、それも叶わなくなります。
また、集荷量の少なさを全く気にしない役員さんもありますが、乗用車で運搬できる量であれば、業者のトラックを手配できなくなります。
実際に知り合いの業者では、発生量の少ない資源回収を数件お断りしたと、報告を受けております。
せめて役員さんが努力して、少しでも集荷量が増える努力をしたという姿勢があると、業者としても引き続き回収をおこなうモチベーションが生まれます。
上記にもありました、会長が分かりやすい目標をたて、役員さんを鼓舞奮闘することで、資源回収の雰囲気はガラッと変わります。
できれば小中学校の資源回収では、児童や生徒も関わった資源回収を開催し続けて、親へと成長した先に、分別などが当たり前の社会になっている未来を望んでおります。
本日、初めてご利用頂いたお客様の事例です。
乗用車で処分に来られましたが、弊社を選択された経緯は市の処分場から来られました。
処分場ではゴミ(廃棄物)の受け入れはしますが、リサイクル可能な資源(もっぱら物)は引き取ってもらえないそうです。
そんな時に「どこへ持ち込めば良いのか?」と尋ねたところ、「佐く間商店(有)」の名前も挙がったそうです。
よくよく聞いてみると、弊社はサービスが良いのでお勧めします!な~んて言われた事もあるそうです。
鉄くず等の買取価格を少しでも良くするために、おだてられたのかもしれませんが・・・
また、資源化センターへ搬入する金属くずは全て無料となりますが、弊社へお持ち込み頂ければ少量でも買い取りを致します。
不純物が付いている状態ですと、物によって価値が変わってしまいます。
お電話いただいたお客様から「〇〇はいくらで買い取ってくれる?」と確認のお電話を頂きます。
人それぞれ不純物の割合の感覚が違い、少量でも多く付いているという方もおみえですが、多くの方は少しでも評価を上げたいので「ちょっとだけプラスチックが付いている」という表現をされます。
お電話でお伝えした単価では買い取れず、価値が下がった場合はお客様の心象が下がるため、極力現物を目視で確認して、単価を決めさせて頂きたいと考えております。
ぜひ処分をお考えのスクラップがあれば、弊社へお持ち込みください。
連絡先 0532-31-0771
メール info@sakuma-recycle.com
一昨年の5月より神野海岸~吉前海岸の清掃ボランティアを豊橋ちぎりライオンズクラブで年に一度開催する運びとなり、3年目にして1,000人/単会の参加者がご来場いただけるまでになりました。
発足当初は目標を300人として豊橋市、豊橋市小中学校PTA連絡協議会、豊橋市教育委員会の後援を頂き、150人/1回目、続いて500人の目標に対し600人/2回目と続き、今回は新聞発表では979名でしたが、受付をされなかった参加者もお見えでしたので、1,000人は参加されたであろうとクラブ内では見ております。
(集計はカウンターを持ったメンバー1人が受付テント4張りの一番隅でカウントを取っており、「集中した際は見えなかった場所もある」とつぶやいておりました)
この海岸清掃は地元にお住いのライオンズクラブメンバーより、「この時期の内海は風向きの関係でゴミが集中しているので、簡単にゴミを拾う事ができる」という発言からゴミ拾いを単年度で開催する予定でした。
しかし、拾いきれないゴミの多さに参加者の皆様より「来年も開催してほしい」という要望のもと、継続事業として認証されました。
来年度(令和5年7月~)の目標は1,000人規模と次期会長の想いから、今回の目標を600人とし、GW明けに600名の登録があったため打ち切りました。
しかし、一部の中学校からチラシの配布が遅れたため、再度募集を再開してほしいという要望が2度あり、結果として950名以上の登録という運びとなりました。
また、昨年の600名規模でも受付が集中し、参加者の皆様にご迷惑をおかけしたため、今回は中央高校と藤ノ花高校のボランティアさん方およそ20名以上もお手伝い頂けました。
ちなみに開催日の令和5年5月28日(日)は潮の悪い事から潮干狩りの一般市民も駐車も全くおらず、堤防の上の移動も安全に行う事が出来ました。
1,000人も参加されると神野海岸と吉前海岸だけではゴミの量が足りないため、参加者の一部には車で移動をいただき、さらに明海方面の神野海岸へと範囲を広げ、沢山のごみを回収する事が出来ました。
また、テント4張りに並ぶ高校生ボランティアさん方が、スムーズな受付業務をおこない、前回の様な行列も無く、参加者の皆様が笑顔で御帰宅され、次期開催へ弾みをつけることができたのではないかと思います。
そして、収集したごみは参加者の皆様に堤防上へとお運び頂き、簡易集積場所を用意し、終了後に弊社のパッカー車へ燃えるゴミ、2t平ボディトラックへこ壊すごみ等を積み込み、作業終了です。
気になるゴミの量は弊社トラックスケールで計量したところ、燃えるゴミ780kg、壊すごみ等270kgでした。
ごみは翌月曜日に資源化センターへと搬入し、全て荷受けしていただき、全ての作業が終了です。
一時だけかもしれませんが、綺麗な海岸の砂浜を見ると、開催して良かったと心から思います。
SDGsやISOでは再生資源や廃棄物に関する排出量を管理する項目がありますが、各担当者の皆様へお伝えしたい事があります。
産業廃棄物につきましては、排出事業者は排出量を少なくしたいと考え、担当者の皆様は処分量の数量把握をしっかりとおこない、管理を徹底しております。
そんな排出事業者の希望とは裏腹に、処分業者は実際の搬入数量を下回る報告は利益率の低下となるため避けたいところとなり、実際の取り扱い数量に差異が生じにくくなる構造をしております。
それとは別に、再生資源を取り扱う担当者の皆様へお伝えしたいのは、再生資源回収業者の多くは数量の目引きをおこなっているという事実です。
再生資源の回収は大別して持ち込みか現場引き取りの2通りになりますが、回収業者へ排出事業者が搬入した場合、正確な重量で計量してもらえる回収業者がほとんどです。
回収業者のトラックスケールは車上からでも目視できる位置に、デジタル表記のモニターが設置してある業者がほとんどです。
弊社ではモニターの設置はおこなっておりませんが、トラックスケールの計量器の数字をお客様に確認してもらいながら計量をおこないます。
中にはお客様に確認できない位置に計量器を設置し、重量を引いて計上している同業他社もありますが、持ち込みの場合はかなり限られていると言えます。
しかし現場引き取りとなると、排出事業者の現場へ回収業者が訪問し、再生資源の回収をおこない帰社し、後日重量を記載した計量表や計算書を排出事業所へ送付する手法がほとんどと言えます。
当然取引先の回収業者から送付される計量表や計算書が管理の対象として数量を確認しますが、実際にその数量が正確な数字か確認する手段はありません。
弊社の卸先でも数社で目撃しましたが、帰社したトラックの総重量を計量し、マグネットで荷下ろしをおこなった後に空車を計量し、最後にダンプアップして残留物を落とし終えた後に自社管理のための再計量をおこない、重量を偽装してい業者を目撃しました。
つまりお客様へ申告する重量を計量した後、残りの荷物は丸儲けをする手法でした。
高値での買い取りをおこなう現場で多いのは、同業他社に値段でお客様を取られないように値段を吊り上げ、薄利となった相応量を重量切りしていると思われます。
弊社ではそういったお客様をだます行為は禁止しておりますので、安心してご依頼いただけます。
過去には機械に記載されたプレートの重量をお客様が確認されており、後日弊社の買い取り重量と誤差が数百キロも発生したため、社長からクレームが入った事もあります。
その時は社長自ら弊社へお越しいただき、荷下ろし先のヤードの重量表を確認していただきましたが、後日荷主の工場でモーターなどの部品どりで軽くなっていた事が判明しました。
弊社の通常業務では、発生する荷物の容量が多い場合は売り先のヤードへ直納する事もあります。
また、少量の発生物の場合、自社へ持ち帰り荷物を積み足してからヤードへ運ぶこともございます。
お客様から荷物の数量を管理したいというご希望であれば、弊社のトラックスケールの計量表で報告もできますが、荷物の売り先ヤードの重量表を添付する事も可能ですので、正確な排出量を管理することができます。
ただし、鉄くず等では常識となっておりますがダスト引きという項目があり、搬入した荷物の種類によってパーセンテージが変わる不純物の除去に伴う誤差が生じます。
例えますとギロチンと呼ばれる鉄くずは一律3%のダスト引きが発生します。
1tのギロチンを搬入すると30kgがダスト引きされ、残りの970kgが買い取りの対象となります。
そのためお客様への報告は970kgとなるため、実際のお取引の数量よりどのスクラップ業者も軽く計上されております。
もし正確な排出量の管理をご希望であれば事前にお申し付けくだされば、弊社の搬入先のスクラップヤードの計量表の複写をお渡しする事も可能です。
どこよりも正直に、綺麗な商売をおこなってまいりますので、皆様ご安心してご依頼ください。
現在、町工場というか、個人経営の鉄鋼場というか、金属加工業を創める人が少ないと思いませんか?
というか見かけませんよね。
以前ならば、工場勤務をして知識と技術力を高め、資金を貯めて、工場を設立したかと思いますが、現在では取引先に恵まれない限り、新規開設を計画する若者は皆無ではないでしょうか。
その理由は、銀行からの融資が受けられない、つまり返済計画に組み込む取引先の確保もままならないのが現実です。
例えば修行先の工場と良い関係を構築しても、経営コンサルタントが「義理と人情は必要ありません」の一言で、下請け先をバッサリと切り捨てる経営者はこれから増えていくでしょう。
信頼を置ける技術を持った町工場よりも、基準をクリアしていれば必要最低限の品質を保ち加工するだけの下請け(加工賃の安い下請け)を選択し、そこを利用する取引先といった具合にもなりそうです。
少し前に私と従業員との会話で「これからの町工場はキャバレーやスナックのホステスさんが開業するかもしれない」と冗談交じりに言ったことがあります。
工場の社長さんや担当者と仲良くなり、仕事をもらえる仲に発展すれば、安定した収入を確保できるという笑い話です。
その関係を見た銀行が融資を決めるとは実際のところ思えませんが、取引先の担当者や社長との関係の構築ができなければ、工場の稼働もままならないという事です。
また機械を購入して工場を始め、一旗揚げようという若者もなかなか出てきません。
そうなれば、現在の町工場だけが頼りで、経営者の高齢化や跡取り不在の問題、はたまた従業員不足により最終的には閉業という流れを決めている方も多いのではないでしょうか。
できることならもっと気軽に設立できる世の中になってほしいところです。
また、さまざまな業種の会社が廃業され、工場が多かった地域でも新興住宅地となり、苦情で悩む会社も多くなっています。
そんな感じでいろいろな要因から、起業しようと思う方も少なくなっているのかもしれません。
過去の日本は製造業が盛んで、輸出をして外貨を稼いでいた部分も多かったのですが、最近では海外へと製造拠点を移してしまい、国内での製造を少なくしてしまった大手企業が目につきました。
他にも、下請けの工場へ高性能な機械の購入を持ち掛け、設備投資をおこなった途端に依頼する仕事を減らし、金策に苦しんだ経営者へ工場の買い取りを迫る、そんな悪質な大手企業もあると聞いております。
新型コロナウイルスの蔓延やロシアとウクライナの問題、そして円高の影響からここにきて国内へ生産拠点を戻す企業も増えてきておりますが、できれば中小企業の製造業を盛り上げて頂きたいですね。
できる事なら今のうちに新規起業をされる方を国で応援し、小さな町工場を増やす計画もしてほしいところです。
台風16号は三河地方に影響がなく、本当に良かったと心より思っている中、被害が無かった今だからこそ書けると思い、投稿させて頂いております。
過去に台風が直撃した時に、弊社の近場ですと竜巻の発生や、渡津橋上でトラックの横転など、風害が多々あった時に入った弊社への依頼を例として以下に挙げます。
とはいっても、何でもできるという訳ではございませんが、何ができるのかを参考にご依頼いただければと存じます。
また、通過直後の依頼では急を要するような、道路をふさいでいる、ご近所へ迷惑をかけてしまう様な被害者を優先してご依頼を受け付けます。
その後は依頼が集中した場合、依頼が集中している地区や、クレーン等の機械で迅速に対応できる依頼を優先し、順次こなしてまいります。
今後風水害などでお困りでしたら、下記の事例を参考にして頂き、似た事例であればお気軽にご相談ください。
ケース1 物置が倒れてしまい、立て直すことができないので、何とかなりませんか?
物置の設置する向きは背面を建物側にされるケースが多く、横広の構造上倒れる状況は扉が開かず、荷物の重量がそのまま物置の重量となり、人力で立て直す事が困難な状況が多くあります。
そんなケースでの依頼の場合の注意点ですが、4tトラックのクレーンが近くに駐車できるスペースがあり、クレーンの届く範囲(おおよそ7m)であれば簡単に起こすことができます。
ただし、ワイヤーを掛ける作業により、必ず物置本体に傷は付く事と、起こす作業時に物置が損壊した場合は、弊社での保証はしかねます(もともと壊れていたケースもあるため)ので、ご理解を頂いた上でのご依頼をお願い申し上げます。
また、上記にもありますとおり、クレーンが使用できない場合は時間がかかるため、人力で起こせる重量以上の場合は対応不可となるケースもございます。
どうしてもという場合には、切断をして解体することをお勧めします。
その理由としては、数人掛りで起こせないほどの重量がかかった扉は、起こす際に壊れて使えなくなる可能性が高いからです。
他にも元の設置場所にコンクリートブロック等がありますが、起こした物置を全く同じ場所へ戻せない場合もございますのでご理解ください。
ケース2 駐輪場の柱の根本が腐っていて、風で舞い上がり道路を塞いでしまった。
横幅6mの駐輪場の柱が根元から錆びて、フェンスを飛び越えて横を走る道路を封鎖するような形だったらしく、社員数名で敷地内へと引っ張り上げたが、巻き返しの風も強く解体することができなかったそうです。
そこでユニッククレーンで釣り上げ、ボディの中にギリギリ収まらない奥行でしたが、バールなどで折り曲げて、解体をせずにそのまま搬送しました。
現在であればユニックパルがありますので、4tトラックを横付けできて、積み込み作業をする場所だけあれば、機械で折り曲げて積み込みを行えます。
他にも、屋根が飛んで無くなり、自転車置き場を撤去してほしいという依頼も、現地へ電動工具を持ち込み、基礎部分の上で切り離し、積み込み作業も行えます。
ケース3 エコキュートが倒れてしまったので起こしてほしい。
基本ボイラーなどは通りに面した場所に設置されておらず、このケースでも通りから見て、建物の側面に設置してありました。
この時はクレーンが届きましたが、建物を傷つけずに立て直すことは難しく、時間をかけて慎重に作業をおこないました。
なぜ難しいのかというと、ボイラー等の脚は3本の場合が多く、設置する時はタンクの中に水が含まれておらず、人力での作業も楽ですが、一度使用するとドレンコックから水を抜かなければ、タンクの中の水の重量(100kg以上)も加算されるため、不意に荷物が反転するだけでも建物を傷つけてしまうからです。
とはいえ、火災保険で台風でも保証されるようであれば、一度倒れたボイラー(この事例はエコキュート)を立て直して使用する方は少ないとは思います。
通りから見て家の後ろ側に設置の場合、人力での搬出となりますので人件費が倍になりますのでご理解のほどお願い申し上げます。
通路の確保が難しい場合は、電動工具を使用して切り刻み、運び出すことも可能ですが、作業代金は割高になります。
ケース4 道路に面した敷地に積み上げていた荷物が散乱し、通行人に迷惑をかけるので移動してほしい。
台車やハンドリフト等、場合によってはフォークリフトを搬入して、撤去作業もおこなえます。
この時は小さな荷物だったため、2人掛かりで袋に入れて、とりあえず邪魔になる荷物だけを敷地内へと片づけました。
しかも依頼者はお婆さんだったので、依頼者が対応できる範囲か確認してから、次の現場へと駆け付けましたが、勝手に綺麗に片づけて総額〇万円という請求をすることもありませんし、依頼者が残りはご自身で片付けできるという判断のところまで弊社で作業をおこないます。
荷物の形状によってはパンクの危険もありますので、片付けは迅速に済ませたいものですね。
ケース5 物干し場が屋根から落ちて、道路を塞いでいるから撤去してほしい。
二階建て知人宅の一階屋根上に設置した、アルミ枠に床材を樹脂で敷き詰めた物干し台(およそ畳4畳ほどのスペース)が、物干し台へ設置したエアコンの室外機を建屋の壁にぶら下げた状態で残し、本体がそっくりそのまま道路へと分離し滑り落ちたそうです。
こちらのお宅はご主人が早くに亡くなられ、奥様一人でのお住まいだったため、消防署員の方々がフェンスの無い敷地内まで引きずり込んでもらい、多少は道路にはみ出していたため、弊社でその日のうちに撤去しました。
アルミの枠を買い取り、処分費用の掛かる床材を差し引きし、引き取り金額を10,000円ほどの請求で済むことができましたが、たぶん工務店さん等へ依頼すれば撤去費用は数万円徴収された事と思います。
といった具合に、第3者へ迷惑を掛けるケースは、できるだけその日のうちに対処しますので、お気軽に0532-31-0771までお電話ください。
なお、現場作業者の連絡先をご存じの方であっても、この様なケースでは作業を優先し、駆け足で対応をしているため、携帯電話に出ない事と、その後の予定も現場では判断しかねるため、事務所へと連絡をしていただく様にお願い申し上げます。
先日ご依頼を頂き、弊社で倉庫内の荷物を片づけた例をご紹介させて頂きます。
ご依頼主に関する情報はコンプライアンスの関係上伏せさせていただきますが、農家の方の敷地内にある倉庫内の不用品撤去をご依頼いただきました。
今回の依頼品は主に金属くずと紙くずでしたが、産業廃棄物の処分もご依頼があれば弊社搬入先の中間処分会社へ処分委託も可能です。
今回は2t平ボディと4tユニッククレーンでお伺いし、作業人員2名で搬出しました。
まず費用的には金属くずの買い取り分が発生し、2名の作業人員で荷下ろしまでの時間を含めおよそ3時間経過したため、運搬作業費として3万円の請求に対し、4tユニッククレーンへ積み込んだ機械くずと雑品くずの購入費用が4万円弱だったので、ご依頼主には約9,000円をお支払いしました。
そして今回の搬出内容は、倉庫内が2部屋からなる状況と、機械を搬出する際に使用するハンドリフトを持ち込み、敷居のレールを傷めない様に養生をおこないました。
また、機械の幅が扉を取り外さないと搬出できない横幅だったため、出入り口の扉のレールを外す作業が追加で行われました。
次いで機械の上や周囲に処分品以外の荷物が散乱していたので、依頼主に都度確認をしながら必要な荷物のコーナーを決め、片づけつつ搬出ルートの確保をしました。
途中、不要な紙くずも処分許可を得て、2tの平ボディトラックへ雑誌・段ボール・新聞紙と種類分けをおこないながら同時進行で片づけます。
業者によっては紙くずをすべて混合して積み込む会社もあるようですが、積み込み時間は短縮されても、荷下ろしの際の増える手間を考えれば、積み込みのタイミングで選別できる方が格段に速く終了できます。
また、今回は必要な荷物と不用品が混同しており、一つひとつお客様へ確認しながら搬出したため、作業時間は長めとなりましたが、事前にご依頼主が必要な荷物にマークをする、または別の場所へ移動しておいて頂ければ、このスペースにある荷物は全て不用品と判断し、効率よく搬出作業も展開できます。
時々あるケースは、ほぼほぼ積み込み作業が終了し、トラックの空きスペースが少なくなった頃に「ついでにこの荷物も処分できる?」という追加が入る時は要注意です。
本来であれば種類分けしていた荷物であったり、運搬途中で飛散する荷物等、その後の対応に関わる追加の荷物が増える事が多々あります。
トラックへの積み込みを、帰社途中で落下しない様に丁寧に積み込むのは作業終了間近までで、あと少しという状況になったところで落下や飛散はしないけれど投げ込んで時間短縮を優先した積み込み方式へと作業も変わっていきます。
要するにもっと沢山積み込まなければならない時点ではボディの内側(内部)に向けて高さが低く積み上げ、走行時の振動で車外へと積荷がズレない様に積み込むのですが、最終段階では作業時間短縮のため、ボディ中央が高く山盛りの状態となるように積み込みます。
この荷姿は荷崩れしない様にロープやシートによる緊縛処置を行う際、全体に均一に負荷が掛かる様にするためで、ボディ中央が低い状態でロープ掛けをした場合は、外側の荷物は負荷が掛かり、走行時の振動で積み荷が中央へと移動するとロープが緩み、荷崩れの原因になるからです。
よって、走行の事も考えながら積み上げていくのですが、最終段階で追加依頼があると状況によっては荷物を積み直し、上に丁寧に積み上げなければなりませんので、結果として作業時間が遅くなり、弊社の人件費が上がってしまうためお客様が余分に経費計上されてしまいます。
できる事ならお客様が事前に全ての荷物に目を通し、不要な物と必要な荷物の確認して、不要な物へ(必要な物でもOK)養生テープ等でマークをおこない、お客様が用事で不在であっても弊社作業員が安心して作業できる状況を用意してもらう事をお勧めします。
処分対象品が把握できていれば、作業者は効率良く作業ができ、さらに安全に走行できるように段取りをしながら荷物を積み込むことができます。
お見積りは無料ですので、倉庫内の片づけをお考えの方はお気軽にお声がけください。
見積もりは無料なので、下見に伺った際に事前準備のアドバイスや、作業人件費を安く上げるコツもお伝え出来ます。
場合によってはボックスの貸し出しをおこない、お客様自身で投入すれば運搬費のみの請求による高価買取も可能です。
ちなみにボックスの貸し出しは3か月以内であれば無料でおこなえます。