庭石の廃棄
以前、庭石やレンガを処分したい方必見!のブログでもご紹介させて頂きましたが、その後の実例をご紹介させて頂きます。
今回のご依頼は住宅街の工場にある石の撤去でしたが、そのお客様は数か所に工場や作業場を持つ地元でも大きな会社でした。
廃棄依頼の石(というか岩レベル)は砂岩だったので、ブレーカーでも比較的短時間で破砕する事ができましたので、あくまで一例として挙げさせて頂きます。
まず対象物は地上幅2m奥行1m高さ1.5mで、形としてはかまぼこをスライスした様な形でしたが、地中に埋まっている部分は未知数でした。
大きさから比重で単体重量を5tと想定し、埋没部をおよそ1t弱と予想し、最大6tの石と想定して取り組みました。
最初に気になる処分費用ですが、総額26万円弱(プラス消費税)となりました。
この金額だけ見ると高額なイメージですが、他業者のホームページで検索をしたところ、石の処分費用で40円/1kgですので、今回の石の重量5700kgで算出すると228,000円の処分費となります。
ただし、他業者ではここからレッカー費用が追加されるため、実際には最低29万円弱の処分金額となり、さらに大型トラックのチャーター費用が掛かると思われます。
今回の26万円弱の処分費内訳ですが、まずチャーター費用は25tレッカー、大型トラックの輸送費、ブレーカー付0.25ユンボのリース料金を含み、これだけでざっくりと15万円ほどかかりました。
それぞれの単価は他業者との比較をされても、商売の邪魔をしかねないため、省略させて頂きますが、弊社はチャーター費用の上乗せは一切おこないません。
さて、工程のご説明をさせて頂きます。
実質下見2回を含めて、現場には3回訪問しました。
幸い現場が弊社の近所だった事もあり、隙間時間に訪問させて頂きましたが、2回の訪問は石の大きさと設置位置の状況、付近の建物や塀と駐車場の位置関係等、レッカーや大型トラックの配置など、様々な確認が必要となります。
今回の石は60cm横にブロック塀があり、距離にして6m離れた位置から25tレッカーが駐車できるスペースとなりました。
ただし、ここでの破砕作業は隣接する建物などを考慮すると破砕は困難だったので、一旦大型トラックで5km離れた作業場へ移動し、安全に破砕する事ができました。
作業当日までにたまたま石を設置した庭師とお会いできたので、当時の状況を確認したところ「15tレッカーで重量物を吊り上げられるワイヤー2本使用した」との事でした。
下見の際にお客様より「重量物を吊り上げられるワイヤーも沢山あるので使って良い」とお言葉を頂けておりましたので、レッカー予約時に太いワイヤーは不要と伝えてしまいました。
そして当日、30分早めに到着し、使用する道具類を搬入し、ワイヤーをお借りする時に従業員さんから「6tは無理」と言われた時はどうしたもんかと思いました。
実際にレッカーが到着してから判明しましたが、石を設置した時に荷役作業をおこなった駐車場は別の店舗となっており、少し離れた場所が社員駐車場となっていたため、ワイヤーを4本使用して吊り上げを試みましたが、オペレーターの無線機からブザーが鳴り響きます。
結果、地切り(地面から持ち上がる)前に限界となり、かまぼこ型が立っている設置状況から縁石を傷めない様に角材を設置し、一旦横倒しにしてからワイヤーを掛け直し、地切り前の500kgほどの重量が地面に接地した状態で石を回転させて、レッカーへ近づけて吊り上げ可能な距離まで移動します。
続いて大型トラックの荷台で走行中に石が移動しない様に、緊縛処置をおこない、作業できる土間まで移動してもらいます。
大型トラックには事前に作業場までブレーカーを搬入してもらい、その後に石を運んでもらいました。
作業場には弊社の社員で元土木作業員を待機させており、到着直後にブレーカーで破砕をはじめます。
ちなみにブレーカーのリース料金は一日分でお見積書を作成しておりましたので、作業遅延による2日目突入はありえません。
私は破砕作業が軌道に乗ったところで、撤去した石の現場へ戻り、片付け作業をおこないましたが、石を撤去した穴の補修は今回のお見積書に含まれてないため、道具の片付けと清掃のみ行いました。
40分ほどで作業場へ戻ると、細かく砕く作業を残した状況だったため、社員に別日に収集運搬をおこなうので、作業終了時に一か所へかためてからブレーカーを大型トラックへ乗せ、その後帰宅する様に伝えます。
別日で弊社2名の作業員と4tトラック2台で作業場へ赴き、フォークリフト用のバケットで石を積み込み、2台並んで廃棄場所へ搬入しました。
よってリースとチャーター費の15万円を引いた今回の弊社の作業料金は下見代も含めて税抜き価格11万円弱でしたが、下見2回、積み込み作業1名(3時間)、破砕作業者1名(2.5時間)、収集運搬2台(11000円/1台)の合計金額がこの価格でしたらかなり安価と思います。
ちなみに、今回は砂岩だったので破砕時間はおよそ2.5時間でしたが、聞いた話によると硬い岩で解体業者が破砕に3日掛かったという話も聞いております。
石の種類によっては高額になりかねないため、見積金額も補足として一人あたり作業1時間5500円と記載しております。
なお、今回の石は大きすぎたため破砕処理となりましたが、もともとの庭師に相談した内容が「どこかの現場で使わない?」という事でした。
庭師いわく「4tトラックのユニッククレーンの性能範囲内の重量であればもらう」との事ですので、庭師が欲しがる小さな石であれば無料で処分できるかもしれません。※収集運搬費はかかります
ちなみに知り合いの業者へお願いをした知人がおりましたが、その業者はユニッククレーンで玉掛(ワイヤー掛け)をおこなって積み込み作業をされていたそうで、結構な作業時間を要したそうです。
同じような環境で4tトラックのクレーンが届く距離であれば、弊社のユニックパルであれば鷲掴みにして積み込むため、作業時間は短時間で済みます。
石を庭師に提供する様であれば、傷つける事はNGになりかねないので、その際には同様にクレーンでの作業となるかもしれません。
一度お気軽ホームページのお問合せフォームもしくは会社に電話(0532-31-0771)でご相談頂ければ、下見に伺い、お見積書を作成します。