2階倉庫の棚を撤去した事例!
とある物流倉庫の2階に設置してある重量物も乗せられる、頑丈な鉄製棚の撤去依頼がありました。
対象物でもある使用中の棚は撤去日までに荷物を移動してもらう事が条件と、同じく2皆の土間へ直で積み上げられた棚の部品が多数。
条件としては物流倉庫なので、自社便の搬入出トラックが来る時間(1日2回)は積み込み作業スペースの使用不可との事でした。
その代わり、荷物用エレベーターと2階にあるハンドリフトの使用と、1階で積み込み作業用のフォークリフトは自由に使用可能との事です。
一度下見に伺い、棚のサイズ、通路確保スペース、積み込み作業場所、エレベーターの間口を計測し、念のため写真撮影後に帰社します。
あとはお客様とは電話にて段取りの確認をおこない、当日を迎えます。
物流倉庫は9時から開業なので、道具類を積み込み、4tトラック2台と道具を積んだ2tトラックの計3台に作業者4人で向かいます。
現地に到着後は、事前に写真で確認していた作業者へ撤去品の現物確認をおこない、現状の荷姿(下見の時から多少変わっていた)から、作業手順を指示する。
作業者は解体者と補助員の2名、搬出者2名の2チームに分かれておこないました。
搬入する道具は短いスクラップを投入するBOX、台車4台、2mのパレットへ大量に積んだ長さや太さ多種多様な角材、工具箱、解体道具は電動ドリル、ラチェットレンチセットのほか、念のためサンダーやレシプロソー等も持ち込みましたが、屋内のため火事の可能性がある道具は基本的に使用しません。
解体は2台を結合した棚の天板から取り外し、下の補助員がハンドリフトで移動しやすい様に積み上げます。
今回の棚は重量物も乗せられるため、結合は全てボルトとナットです。
一般的な軽量棚は引っ掛けるだけの構造や、落下防止でピンを差し込むタイプ等、設置作業も簡単なタイプが多いのですが、今回はほとんどがボルトで固定されていました。
搬出作業では、土間に直接置かれた材料をハンドリフトへ積み込みますが、綺麗なハンドリフトだったので、棚の部材を爪の上に被せ、塗料が剥がれない様に配慮をします。
下見の際に計測したエレベーターの間口と部材の長さを計ると、横向きに荷役した部材をハンドリフトでギリギリ通過できる予定でしたが、綺麗に積み上げると時間がかなり掛かるため、予定を変更して搬出する荷物を縦に荷役し、エレベーターにて荷下ろしする作業となり、予定よりも搬出時間は1時間ほど遅延しました。
さて、作業を始めて11時30分になり、やっと4tトラック1車分の積み込みができたので、昼休憩に入りながら荷下ろしへ1名向かわせます。
解体作業者は11時50分に昼休憩に帰社させ、搬出作業者1名は午後の段取りに残りました。
搬出作業が直ぐにおこなえる様に手配し、作業者1名の休憩上がりと共に積み込みを開始します。
この時、昼休憩前に解体作業はほぼ終了しておりましたが、追加で依頼された1階の棚も解体する事になりました。
ある程度1階への荷下ろし作業準備が整っていたので、もう一台の4tトラックへの積み込みは1時間ほどで終了し、2台目のトラックも荷下ろしに走ります。
解体補助の1名は空きスペースの掃き掃除をおこないながら、解体道具の整理をおこない、4tトラックの帰りを待ち、3時から全員で1階への荷下ろしと、トラックへの積み込みを一気におこないます。
結果戻ってきた2台の4tトラックへの積み込みが完了したのは夕方6時頃、掃き掃除をおこないつつ、お客様へ現場の確認をおこない、帰社できたのは夕方6時30分頃でしたが、スマートフォンの万歩計を確認したところ、25万8千歩も歩いていた様で、倉庫の片付けも一気に行うと大変なんだと実感できました。