SDGsおよびISOにて再生資源を含めた廃棄物の管理に関する事
SDGsやISOでは再生資源や廃棄物に関する排出量を管理する項目がありますが、各担当者の皆様へお伝えしたい事があります。
産業廃棄物につきましては、排出事業者は排出量を少なくしたいと考え、担当者の皆様は処分量の数量把握をしっかりとおこない、管理を徹底しております。
そんな排出事業者の希望とは裏腹に、処分業者は実際の搬入数量を下回る報告は利益率の低下となるため避けたいところとなり、実際の取り扱い数量に差異が生じにくくなる構造をしております。
それとは別に、再生資源を取り扱う担当者の皆様へお伝えしたいのは、再生資源回収業者の多くは数量の目引きをおこなっているという事実です。
再生資源の回収は大別して持ち込みか現場引き取りの2通りになりますが、回収業者へ排出事業者が搬入した場合、正確な重量で計量してもらえる回収業者がほとんどです。
回収業者のトラックスケールは車上からでも目視できる位置に、デジタル表記のモニターが設置してある業者がほとんどです。
弊社ではモニターの設置はおこなっておりませんが、トラックスケールの計量器の数字をお客様に確認してもらいながら計量をおこないます。
中にはお客様に確認できない位置に計量器を設置し、重量を引いて計上している同業他社もありますが、持ち込みの場合はかなり限られていると言えます。
しかし現場引き取りとなると、排出事業者の現場へ回収業者が訪問し、再生資源の回収をおこない帰社し、後日重量を記載した計量表や計算書を排出事業所へ送付する手法がほとんどと言えます。
当然取引先の回収業者から送付される計量表や計算書が管理の対象として数量を確認しますが、実際にその数量が正確な数字か確認する手段はありません。
弊社の卸先でも数社で目撃しましたが、帰社したトラックの総重量を計量し、マグネットで荷下ろしをおこなった後に空車を計量し、最後にダンプアップして残留物を落とし終えた後に自社管理のための再計量をおこない、重量を偽装してい業者を目撃しました。
つまりお客様へ申告する重量を計量した後、残りの荷物は丸儲けをする手法でした。
高値での買い取りをおこなう現場で多いのは、同業他社に値段でお客様を取られないように値段を吊り上げ、薄利となった相応量を重量切りしていると思われます。
弊社ではそういったお客様をだます行為は禁止しておりますので、安心してご依頼いただけます。
過去には機械に記載されたプレートの重量をお客様が確認されており、後日弊社の買い取り重量と誤差が数百キロも発生したため、社長からクレームが入った事もあります。
その時は社長自ら弊社へお越しいただき、荷下ろし先のヤードの重量表を確認していただきましたが、後日荷主の工場でモーターなどの部品どりで軽くなっていた事が判明しました。
弊社の通常業務では、発生する荷物の容量が多い場合は売り先のヤードへ直納する事もあります。
また、少量の発生物の場合、自社へ持ち帰り荷物を積み足してからヤードへ運ぶこともございます。
お客様から荷物の数量を管理したいというご希望であれば、弊社のトラックスケールの計量表で報告もできますが、荷物の売り先ヤードの重量表を添付する事も可能ですので、正確な排出量を管理することができます。
ただし、鉄くず等では常識となっておりますがダスト引きという項目があり、搬入した荷物の種類によってパーセンテージが変わる不純物の除去に伴う誤差が生じます。
例えますとギロチンと呼ばれる鉄くずは一律3%のダスト引きが発生します。
1tのギロチンを搬入すると30kgがダスト引きされ、残りの970kgが買い取りの対象となります。
そのためお客様への報告は970kgとなるため、実際のお取引の数量よりどのスクラップ業者も軽く計上されております。
もし正確な排出量の管理をご希望であれば事前にお申し付けくだされば、弊社の搬入先のスクラップヤードの計量表の複写をお渡しする事も可能です。
どこよりも正直に、綺麗な商売をおこなってまいりますので、皆様ご安心してご依頼ください。