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金庫の処分でお悩みの方必見!

金庫の処分でお悩みの方必見!

2022-12-10

今回は実際のお取引の事例を挙げさせて頂きます。

 

とは言っても今回のお客様は富裕層であるため、コンプライアンスの関係上、写真や場所等の特定されてしまう情報はアップできませんのであしからず。

 

さて、今回ご依頼を頂いたお客様の処分理由は「自宅を転売することが決まり、金庫だけ残して退去する訳にもいかず、数件の金庫販売店へ依頼したが断られ続けた」とのことです。

 

現在の金庫販売店は設置まではおこなうが、処分は請け負わないお店がほとんどだそうです。

 

ネット販売も増えているため、新規事業立ち上げの方から購入依頼はあるものの、買い替えの場合を除き古い金庫を処分する方はお客様扱いにならないのかもしれませんね。

 

そして今回のお客様がなぜ断られ続けたのかというと、豪邸の一室に設置された400kgほどの大きな金庫は、床を傷めないように中2階の和室の押し入れにて、コンクリートを打った上に設置されていました。

 

設置した時には隣地へクレーン車を用意して、縁側から運び込んだそうですが、現在では隣地も建物が並び、搬入の逆の手段での搬出は不可能なのだとか。

 

かといって、廊下を通って搬出するにはフローリングではなく、現在では確保も難しそうな大きな一枚板の床材の上を通すことになるのですが、三段ほどの狭い階段まであり、中を通す事は実質不可能な状態でした。

 

この状態を金庫販売の営業マンが下見をすれば、過去の事例を鑑みても請け負う方は少ないと思い、弊社で何とか対応できるようお見積りをお渡ししました。

 

搬出するには屋内で人力により分断し、広いお庭を通って駐車場のトラックまで持ち出す工程でお見積書を提出しました。

 

とはいえ屋内で火事になる可能性がある危険な作業は避けたいので、電動工具を持ち込み切り分ける方法を選び、おおよその作業時間を算出しました。

 

電動工具を使用するとどうしても多少の火花と、断熱材が粉状となり飛散してしまうため、それなりの養生が必要となります。

 

まずは道具を搬入するにあたり、玄関から廊下、階段上を養生シートで汚さないように敷き詰めます。(階段は転倒の危険があるため養生無しにしました)

 

次いで薄いベニヤ板を金庫が保管してある部屋の床へ敷き詰め、その上へ難燃シートを広げ、鉄のアングルで籠状の枠を造り、周囲をベニヤ板で囲った上に難燃シートで完全に覆います。(この時点で2時間近くまでかかりました)

 

そして切断作業に入りますが、まず初めに両扉を三分割ずつに切断除去します。

 

そして(今回の設置場所の状況では)本体の向かって左側上部天板を2分割(一人で安全に持ち運べる大きさ)に切り取りますが、切り取った欠片は養生の中に全て積み上げます。

 

その後、左側の側面板を3分割にして除去、左側のコーナーと背面板を3分割にして除去、右側の天板を2分割にして除去、右側の側面板を3分割にして除去しました。

 

右コーナーを含む背面板と底板を手前に倒し、コーナーを含む背面板を3分割、底板を4分割にして切断作業は終了ですが、この時点で14:45頃でした。

 

ここで作業開始から初めて養生の外へ出て、会社へ戻り搬出作業員を一名連れて戻ります。

 

現地へ戻ったのが15:30から、応援の社員さんと段取りの確認、当初は廊下を通るルートで搬出する予定でしたが、お客様が縁側から側道を通って庭へ出るルートを使用許可してくださっていたので、台車を使いトラックまで搬出をおこないます。

 

1人が縁側まで撤去品や持ち込んだ道具を運び出し、もう一人が縁側から台車へ運び出してトラックへの積み込みをおこないますが、屋内作業員はその合間に養生のアングルで作成した枠の分解も同時におこないます。

 

結果として作業終了から簡単な清掃までおこないましたが、粉状の切りカスは搬出作業時に舞い上がりましたが掃除機で吸い取った後、お客様に確認を頂き17時過ぎに退出しました。

 

400kgの規模の金庫で、防火のための養生をしっかりとおこない、8時に道具を積み込み出発して帰社したのは17:30と、想定時間で無事に作業を終えることができました。

 

作業人員は1名が1日、応援者1名がおよそ2時間強といった具合でしたが、設置環境によってはもっと時間短縮することは可能かと感じました。

 

今回のお客様はご依頼当初「撤去料金は8~90万円を覚悟している」とお聞きしておりましたが、弊社のお見積りでは住宅内の作業のため防火養生道具は全て新品で購入し、消費税込みで以下のとおりでしたが、お客様からは「手際よく、しっかりと準備もおこない、建物へ傷を付けない配慮もしてもらったのに、かなり安価で対応していただけたので、請求書が届き次第すぐに入金します」とお喜びの声を頂けました。

 

ちなみに気になる経費の内容は以下のとおりです。

 

作業人件費12時間(5,500円/時間) 内訳1名8h 1名4h 66,000円

解体道具1式(レシプロソー、サンダー、ハンマドリル他) 20,000円

消耗品費 (交換刃)15,000円

養生 (鉄アングル、コーナー、ボルト、難燃シート、ベニヤ板、テープ針金) 68,000円

断熱材処理費 5,000円

諸費用 5,000円

合計金額は税込み196,300円でした。

 

最後に、弊社では工事のための保険には加入しておらず、必要であれば工事保険にも加入する事は可能です。

 

ただし、入場した際に様々なところを写真撮影し、弊社作業員が建物を傷つけたと認められた場合に限り、対応する形となります。

 

最後に、金庫を販売する会社は現在でもありますが、搬出できる販売会社は少ないらしく、今回の依頼者も金庫販売会社へ依頼先をお尋ねしたところ、販売会社が弊社をご紹介くださったのだとお聞きしました。

 

過去にも2回ほどお客様から販売会社から紹介されたと聞いており、実績も上がっておりますので安心してご依頼ください。