海上コンテナの処分(移動)をお考えの方必見!
「海上コンテナの処分はできますか?」という依頼が時々あります。
経年劣化が凄まじく、コンテナとしての機能が果たせない状態であれば、廃棄処分として解体となりますが、購入する方の使用目的によって、劣化のひどい海上コンテナでも中古コンテナとして販売することも可能ですので、処分を検討される方もぜひお声がけください。
搬出や移動において各現場の状況により、依頼内容(中古販売もしくは解体処分か移動と設置)や手法(現場解体や持ち帰ってからの切断など)は様々ですが、以下にこれまでの事例をいくつか挙げますので、ご自身の状況と照らし合わせてご参考にして頂ければ幸いです。
※廃棄処分の例
ケース1.設置後に工場等が建ちレッカーが届かない
現場はフォークリフトが走行可能だったことと、現地のフォークリフトは頻繁に業務で使用するため、弊社から1.5tのフォークリフトを搬入し、解体作業にあたりました。
現地にて切断作業をおこなう際、事故が起きないようにフォークリフトで介添えをし、荷崩れ防止のためにしばらくフォークリフトを使用することが、お客様の業務の都合上お借りできないため、弊社のフォークリフトを搬入するという理由です。
この時の海上コンテナの構造は、内部側面と床に厚めのベニヤ板が張り巡らされており、ベニヤの撤去から始まり、フレームを残した屋根、側面へと切断をして、フレーム、床面をトラックに積載できるサイズまで切断し、その都度フォークリフトで積み込みをおこないました。
ちなみに現地での手作業のため、時間がかかり請求額が高めだったと記憶しております。(すべての事例の作業料金等の計算方法は最後に記載します)
ケース2.積み込みにかかる作業は休憩中に
お客様の積み込み作業場に併設された海上コンテナを、昼休憩の間に撤去可能か?という依頼でした。
海上コンテナの真横に弊社のユニッククレーンが駐車可能だったこともあり、積み込みにレッカー車の手配も必要ありませんでした。
事前準備として、12時前に海上コンテナへワイヤーを掛け、休憩時間と同時にユニッククレーンが現地入りする流れです。
海上コンテナをユニッククレーンで吊り上げ、海上コンテナの下に置いてあった基礎の代わりのコンクリートブロックを排除し、大型トラックにコンテナの下まで移動してもらい、積み込む流れでした。
(弊社トラックの幅は海上コンテナよりも狭いため、弊社トラックでの運搬はできません)
この他にも、大型トラックが現場まで入れない場合、弊社のユニッククレーンに仮積みし、大型トラックの待機場まで移動して積み替えをおこなったケースもあります。
そして海上コンテナを廃棄する場合は、弊社の作業場まで移動して解体作業をおこなうことも可能です。
※中古販売の例
ケース3.受注
過去に、事業所の撤退にともない、海上コンテナ5基の処分依頼がありました。
時を同じくして、「町内会の防災倉庫に使えるコンテナはないか?」というお問い合わせをいただき、海上コンテナの廃棄依頼者へ打診をしたところ、「撤去費用が安くなるのであればぜひ!」と二つ返事で快諾され、両社へお見積りを作成しました。
当初、ケース2のように、弊社へ運搬後に解体作業へ入る予定でしたが、廃棄依頼者へ「処分費用が掛かります」というお見積りから、購入(有価物)へとご提案できた事で、転売によるリユースを希望され、すべてのコンテナは引き取り手が見つかりました。
(現在もコンテナを探している方がお一方おみえです)
手法4.ネット販売
現在手掛けておりますネットビジネス?において、希望者を募りますのが、撤去期日等がある場合には適さない場合もあります。
入金がされなかったり、詐欺の可能性についてですが、現在のサイトでは入金トラブルによって対策がなされ、過去の利用者の不満にしっかりと対応策がなされておりますので、安心してサービスを利用することができます。
ヤフオクのように売値の吊り上げも可能ではございますが、全国に販売範囲を広げても、運搬費というコストがかさみ、客層には限界があります。
ジモティーでは、値段交渉をされることもありますが、希望額で売れる可能性は高くなることと、「取りに来られる方限定」と記載することで、運搬費用を購入者負担にすることも可能です。
廃棄処分の希望日がある場合には、予定を立てにくくなるのでネットでの販売はおすすめできませんが、着実に売買できる機会が増え、処分をお考えの方はとりあえず投稿してみて、購入希望者が現れればコストダウンできますし、購入希望者は安価での入手が可能となるのでチェックする方は多く、目に留まりやすいのがメリットです。
ただし、ネットでの中古販売では写真での判断がほとんどとなるため、劣化箇所等の虚偽記載はできないため、しっかりと情報の提供をもとめられます。
※弊社のユニッククレーンで積み込みできなかったケース
重量過多1.「海上コンテナを移動したいので、クレーンで吊り上げてもらえますか?」という依頼でしたが、現物は保冷庫として使用されていたため、冷却装置が組み込まれた構造となり、吊り上げ能力以上の重量でした。
弊社のユニッククレーンの能力は3tで、通常なら海上コンテナの重量約2tを吊り上げ可能となりますが、冷却装置付きとなると海上コンテナの自重が3tを超えてしまい、積み込みを断念しました。
今回の様に、一般的な海上コンテナとは違う仕様の重量物では、事前にご連絡をいただければ、レッカーの手配もおこなえます。
レッカー車基本料金45,000円(半日分)
重量過多2.「海上コンテナの中の荷物を空荷にしてください。」と依頼時には必ずお願いをしておりますが、費用が掛かっても問題ない場合はレッカーを依頼し、荷物ごと移動することも可能です。
お客様の中には「ユニッククレーンの能力が3tだからこれぐらい入っていても問題は無いだろう」とお考えの方がみえます。
しかし、トラックの真横で一番状態の良い状況下で、3tを吊り上げ可能であり、海上コンテナのような大型の荷物であれば、重心(荷物の重量の中心地点)とトラックとの距離が遠くなり、最大吊り上げ能力よりも少なくなります。
よって少しの荷物でも入っていると、吊り上げ作業を断念し、再度レッカー依頼という仕切り直しにもなりかねません。
※作業料金等の計算方法
ケース1.の請求額(現地での解体)
人件費(作業時間×作業人員数×作業員単価)+木くず処分費用+解体道具一式+消耗品費+フォークリフト使用料-鉄くず購入費=請求額
160,000(16時間×2人×5,000)+4,000(500kg)+15,000+10,000+10,000-22,500=176,500円
ケース2.の請求額(大型トラックでの運搬)
大型トラック運搬費+積み込み作業費用2時間(会社を出てから帰社するまでの時間)
※処分の場合は別途解体処分費用がかかります
20,000+15,000=45,000
中古販売の場合はコンテナ購入額から上記運搬作業費用が差し引きされます。
ケース3.売り主(廃棄依頼者)と購入者
廃棄依頼者への請求
積み込みユニッククレーン作業代10,000の請求
(弊社で売り先を確保した場合は、その買い取り金額をお支払いしますが手数料を2割とし、仮に50,000円で売れた場合は、作業代と手数料を差し引きし30,000円をお支払いします)
購入者への作業料請求額の目安(移動を依頼される方も同様)
大型トラックの運搬費(豊橋市内間)+荷下ろしクレーン作業代
20,000+10,000=30,000円の請求
(さらに購入額、もしくは解体費用が上乗せ)
手法4.ネットへの投稿手数料など
販売依頼者の希望金額+経費(下見と撮影手数料+記事など投稿手数料+成功報酬(売値の2割)+積み込み作業料=ネットへ投稿する金額
ヤフーオークションにて50,000円での投稿例
最低落札希望額25,000(仮)+経費10,000+手数料6,000+作業料10,000=投稿最低落札価格(オークションで高騰する可能性あり)51,000
※依頼者へのお支払いは上記の中では25,000にあたる項目であり、高騰額分は付与されます)
ジモティーでの50,000円での投稿例
お客様へ支払う希望販売価格+投稿手数料(下見撮影、記事代行手数料)+積み込み作業料=投稿金額
希望価格30,000+手数料10,000+作業料10,000=50,000
今回は50,000円相当での出品例となっておりますが、依頼品の劣化具合を確認しながら、各ネット販売に投稿されている類似品を参考に、値段を決められます。
ヤフオクに関しては、購入希望者が現れた際の終了価格が閲覧できます。
ジモティにおいては、購入者とのやり取りも、連絡フォームにて確認可能となり、金銭問題はおこりにくいシステムをとります。
海上コンテナを廃棄する際には、状況に応じてメリットをご提供できるかと存じますので、見積依頼をお待ちしております。